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第27回富士山太鼓まつり「一人打ちコンテスト」予選出場で感じたこと

写真は開会式、A組予選会の様子。


 2012年7月28日(土)、富士山交流センター(静岡県御殿場市)で開催された第27回富士山
太鼓まつり「一人打ちコンテスト」予選に初めて出場しました。結果は残念ながら予選を通過する
ことはできず、いくつかの反省点と課題など胸に刻んで会場を後にしました。
 今回の予選には全国から71人が出場し、A、B、C、Dの4組に分かれてA組から順に予選会が
行われ、私はB組17番目に出場しました。打面の皮の直径は6尺(180cm)、台底から太鼓最上
部までの高さ3m77cm6mm(富士山の標高3,776mに由来)という巨大な長胴太鼓「富士山」
を、時間制限2分30秒以上かつ3分以内という制約の中で、一人で演奏しました。
 本選出場を果たしたのは21人で、そのうち女性も数人いました。制限時間内で、力強い打ち込
みはもとより、緩急、間、独自の表現力などを駆使して演奏することが大事なのだと痛感しました。
 以下、反省点と課題などを述べてみます。

1.反省点

@バチの大きさ
 私は今回の出場に合わせ、新しくバチを作り(長さ約55cm、太さ4.3mm)、このバチで演奏
に臨みましたが、実際に打ってみて打面のはねかえりや、腕や体への反動、音の出具合が体感
できることから、さすがにバチが大きすぎたと思いました。B組予選開始前のバチ検査でも私が一
番太いバチ(おそらく長さと重さも一番だったと思います)を持っていました。演奏前半で腕(特に
左腕)が十分に効かなくなり、そのため、左のバチをリズムの冒頭で打ち出すスピードのあるフレ
ーズで、リズムが乱れたり、強く打ち抜く必要のある音をうまく出せなかったりしたのでした。

A稽古に使用する太鼓
 私が日ごろ稽古に使用している太鼓の中で最も大きいのが打面径2尺4寸(約73cm)であり、
今回のコンテストに出場するためには、せめて4尺(120cm)程度の太鼓で稽古をする必要性を
感じました。

B曲の内容
 今回、「天空のヴィーナス」を少しアレンジして、「天空のヴィーナスU」の曲名で演奏したのです
が、この曲のフレーズには、腕(特に左腕)が疲れてくると正確に打ち出せずリズムを乱すおそれ
のある速いフレーズが随所にあるので、今後はできるだけこのようなフレーズは曲に盛り込まない
ことが賢明だと思いました。

C衣装
 日本一の高峰で霊峰でもある富士山がシンボルとなっているコンテストであることや、採点基準
の中にも「衣装・・・太鼓にふさわしい衣装か。センス、観客にアピールする服装か」と明記されて
おり、今回の私の衣装が果たしてふさわしいものだったのかというと、今後改善しなければならな
いところもあるように感じました。

D日ごろの生活態度、精神性
 大太鼓の前に立つと自分という人間の全てをさらけ出された感じがし、それはおそらく微妙な雰
囲気として観客にも伝わるような気がしました。果たして私の日ごろの精進のありようはどうだった
のか。


2.今後の課題(来年以降のコンテスト出場へ向けて)

@バチ・・・太鼓の大きさと自分の身体、体力の兼ね合いをよく考えてバチを選ぶ、作る、買う。
A太鼓・・・稽古において打面径4尺前後の長胴太鼓を使用できる環境をつくる。
        知り合いの太鼓グループ等で4尺前後の長胴太鼓を所有しているところへ定期的に
        稽古に出かけるなど。
B曲・・・腕や体が疲れても、リズムを乱さないフレーズを主体とした作曲。
       前提条件として日ごろの十分な稽古があることは当然ですが。
C衣装・・・太鼓、曲名、富士山にふさわしく、観客にアピールする衣装を身に着ける。
D日ごろの精進・・・太鼓の稽古を含めた一日一日の心のあり方に気をつけ、精進する。


3.そのほか、今回のコンテスト参加でうれしかったこと

@私が出場したB組予選会スタート後の同組出場者待機場所で、私のバチについて「大きすぎは
しないか」と、また、同組予選会終了後は、私の演奏について「はじめの方は良かったのに、あと
の方は・・・? また来年も出るといいよ」と言ってくれた人がいたこと。
 ちなみに、あとでその人と話をしていたところ、実は第10回大会最優秀賞受賞者であることが
わかりました。

AC組の予選会終了後の休憩時間に、会場内のある所で隣同士になった審査員の方が、普段着
の私に「活火山さんですか?」と声を掛けてくれたこと。今の私には活火山の威容、激しさ、あたた
かさはイメージとして合わない感じもしますが、その名にふさわしい和太鼓奏者になりたいと思って
います。

                                       2012.7.29 太三